2007年5月20日日曜日

「普通がいい」という病

泉谷閑示 著  講談社現代新書1862

とても良くできた本です。
精神科医である著者が、
こころとからだと頭の問題について、
自らの経験、文学作品、宗教的なものの考え方に
考察を加えていく中で、
極めて明快に述べています。

心理学を勉強してみたいと思う人は、
まず読んでみて損はしません。

有資格者かどうかを抜きにして、
カウンセリングに関わる人には、
ぜひ読むことをお勧めします。

宗教の重要性がいまいち分からないなと思う人も、
これを読むと、こころのあり方と密接に関係していることが
理解できます。

どんな人にとっても、
自分自身の生き方について考える際の、
大いなるヒントとなる根本的なものの捕らえ方を教えてくれます。

著者の講義録に大幅に手を加えて形にされたものだそうですが、
かなり優れた名著です。

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