ぐっとくる題名
ブルボン小林 著 中公新書ラクレ227
芥川賞を受賞した長嶋有さんがウェブサイト上のコラムをまとめられた本です。
いろいろな類型が紹介されている中で、一番面白く読めたのは、最後の現場篇です。
そこでは、ある新書本のタイトルが決まっていくプロセスが紹介されています。
最初の原案、筆者の提案、そして最後に決まったタイトル。
その一連の流れにおいて、実にさまざまことがらについて考えられていることが分かって、
とても参考になります。
といっても自分自身、映像俳句のタイトルを考える際に生かせるかというと、
なかなかすぐにタイトルをつける力が向上するわけでもないのですが、
何にしろ、
題名について考える際には、ヒントを与えてくれるかもしれない一冊です。