2008年1月4日金曜日

接合部の重要性 その3

理屈を考えずに、とにかくガッチリつなぎ合わせる。
そういうやり方ではダメそうです。
加わる力に応じて対応したつなぎ方でなければなりません。

人と人の場合であれば、とにかく全てを知り尽くすとか、
完全に分かり合えるとか、そういう関係が必要だというわけではないのです。

プロジェクトを進めるにあたって、どの部分で理解し合えるか、協力し合えるかということが重要です。

別な部分で相違や立場の違いや趣味の違いなどがあったときに、
肝心のつなぎ合わせる部分でうまく強調できないというのでは、
プロジェクトを支える関係を築くことはできません。

その肝心な部分の接合方法がうまく行っていないにも関わらず、
ただただ人間関係を融和する方向に持って行きさえすれば良いという方策は、
成果に結びつきません。

すべてにおいて一致しない者同士が、協調すべき点で協調し合うための道具が、
実は会議やミーティングです。その場で、参加者同士のつなぎ合わせの仕組みを確認することを行う必要があり、それについての共通理解を得ることができると、メンバー全体がうまくシステムとして成立して、プロジェクトの成功へとつながっていきます。

構造の接合部との類推において付け加えることがあります。
それは必ずしも部分部分の接合部の性能だけを考えていても、全体としてうまく行かないかもしれないということです。
これは、接合部だけでなく、柱や梁の部材の性能についてもいえるのですが、
全体と部分の関係が、全体というものが単に部分を寄せたつめたものではないということです。

ある部分の性能が全体のことへの大きな影響を及ぼすこともあれば、
いくつかの部分の性能が劣っていても、全体として成り立つ場合もあります。

これについては、さらに踏み込んで書くべきことかもしれません。

0 件のコメント: