2007年7月22日日曜日

なぜ勉強させるのか?

諏訪哲二 著  光文社新書291

著者は「プロ教師の会」の代表です。
「サブタイトルに教育再生を根本から考える」と掲げられていますが、
その根本にあるものとして、
個人が社会で生きるということついての考察がなされている上で、
教育についてのさまざまな事柄について述べられています。

ゆとり教育、親力、百マス計算など、
教育について考えるときに登場する最近のキーワードについても、
深く考えるための素材を得ることができます。

知識を得るということに根ざす学力というものだけに
重きをおくべきではないという主張がなされています。

まったくの同感です。

本文中で紹介されている教育学者の広田照幸氏の発言に中にある
「「わが子だけ」でなく世の中のすべての子供の未来に意識を向けてもらいたいものだ。」
という言葉にも、大いに共感できます。

教育について、また学校について考えようとする時には、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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